こんにちは。さくらです!!
今回は2018年10月28日放送の「ザ・ノンフィクション お母さん、もうすぐいなくなるよ~ダウン症・愛する娘へ~」を観た感想を記事にしています。
今回のお話は・・・
主人公はダウン症候群であり、アーティストである田久保妙さん、31歳。そして、妙さんを支える末期がんを患っている妙さんのお母さんの広美さん、58歳。のお二人です。
家族は父と母、娘の三人です。妙さんは幼い頃から絵を描くのが大好きで、数々の賞を受賞し才能を開花していました。
妙さんは毎日バス・電車を乗り継ぎ、仕事に行きます。週末は、大好きな絵をお気に入りのBGMに合わせて描くという生活を送っています。
妙さんは、人と話すことが苦手でうまく自分の気持ちを伝えるのが難しいそうです。その為、お母さんは妙さんと行動を共にして授賞式に出向いたり、インタビューなどで妙さんの気持ちを伝えるサポートをしています。
そのような状況の中で、お母さんは末期癌を患っており、自分の命が長くないことを知っています。今後の妙さんの将来を心配している母は、妙さんにずっと聞きたいと思っていることがあり、それがタイトルになっている「お母さんはもうすぐいなくなるよ。分かっているの?」という疑問だったんです。自分のいなくなった後の家族を心配しているお母さんと妙さん、お父さんにスポットを当てた回です。
この家族がとても素敵で胸が締め付けられる
話すことが苦手な妙さんですが、それは他人だけではありません。例え家族であっても、妙さんが何を考えて感じているのか?どこまで分かっているのか?を全て理解するのは難しいのだそうです。でもその時々の感情や状況を、得意の絵でも表現しています。
お母さんの薬の副作用が辛い時に、涙を流しているお母さんの絵を描くこともありました。お母さんとスタッフの方で話している時、「妙さんは我々が話していることを理解しているんでしょうか?」という趣旨の話をしていた時、お母さんはかなり理解していると思うとおっしゃっていました。私も見ていて、妙さんは色々なことを理解していて、話すのが苦手なだけという印象でした。ただ話すことが苦手で、理解しているのかしていないのか?を理解することが難しいということだと思いました。
妙さんの描く絵が素晴らしかった
私はハッキリいって、絵心がないですが、今回拝見して、妙さんの描く絵がすごく素敵だったんです。説明なんぞ出来ませんが、展覧会に行って観たいと思うほどの素敵な絵の数々に一目ぼれでした。もともと私は風景画などには、あまり惹かれることがないのですが、妙さんの絵は独特な世界観で、私はとっても好きです。
でも作品紹介をメインにした回ではないので、あまり作品を紹介はしてくれませんでした。残念。でもリンクから絵を観ることが出来ます☟
お母さんの娘を思う気持ちにグッとくる
お母さんはテレビカメラの前でも、普通の状態で話をしていました。普通に見えるけれど、身体は悲鳴をあげている状態でも気丈に対応されていました。
妙さんが産まれてから、やはり妙さんがダウン症候群と分かってからは、様々な心配をされてきたであろうことは想像がつきます。でも娘の好きなこと、才能を伸ばし、寄り添い、一緒に過ごしている姿に感銘を受けました。
そして現在自分が一番辛い状況であっても、自分が亡き後のことを心配されているお母さんを見ていると、この家族は素晴らしい人生、絆をきずいてきたんだなと素直に思いました。最後のお父さんと妙さんで病院に向かう後ろ姿に、しんみりして見ていました。
終わりに
ザ・ノンフィクション、すごく好きで、自分の中で「今回はすごい感想書きたい」と思う回とそうでない回の差が激しく、ここのところ全く描く気になりませんでした。
すごく感動したり、すごく文句を付けたい回だった時は書く気になります。でも長く番組を見続けていると、別に何とも思わない回も多いです。
今回は家族の絆をすごく感じたし、力強く生きている妙さんの描く絵に一目ぼれでした。末期がんのお母さんのことを考えると、もちろん辛いし、妙さんが自立するという意味では、今後の生活に苦労は絶対にあると思います。でもそれ以上に、妙さんの描く絵がもたらすエネルギーは計り知れず、将来をもっと明るくするに違いないでしょう。ぜひもっと人気が広がる姿を見てみたいですね。